ポークビンダルーカレー
手間 ☆☆☆☆★
難しさ ☆☆☆★★
ご馳走度☆☆☆☆★
どうも!くまさんです。
本日の東京は、日中25度を超える夏日でした。
あぁー、カレーにしよう、と思ったのですが…
色々なカレーを既にブログでは紹介してまして。
レパートリー増やす為にも新しいのに挑戦することに決めました!
今日作るのは所謂インドカレーの1つでポークビンダルーと呼ばれるものです。
ここで「あれ?」と思った方、そうなんです。
インドはヒンドゥー教の国として有名ですが、ヒンドゥー教では豚は不浄なものとされているため、食べる習慣が無いはずです。
では、何故ポークビンダルーというものがあるのでしょう。
せっかくなんで、作る前に色々と調べてみました!
インドの西海岸にあるゴアという地方は長らくポルトガルの植民地でした。1510年から1961年までですから、割と最近までポルトガル領だったことになります。
んで、ポークビンダルーはポルトガル人がゴアに持ち込んだ食べ物だと言われています。
ビンダルー、とはポルトガル語で「ワイン酢とニンニクを使った料理」を意味する「カルネ・デ・ヴィーニャ・ダリョス」が由来だそうです。
そういえば、似たような時期に日本でも南蛮料理として、天ぷらが伝わってます。これもポルトガル語の「テンペロ」を由来とする説があります。ポルトガルが当時、世界の料理界に与えた影響はかなり大きいものだったんでしょうね。
というわけで前置きはここまでにして、実際に作っていきます!
・用意するもの(2人分)
豚肉のマリネ
豚肉…200〜300g※肩ロース推奨
お酢…250cc
チューブにんにく…大さじ1
チューブしょうが…大さじ1
カレー粉…大さじ1
はちみつ…大さじ2
塩胡椒…適宜
ルーのベース
玉ねぎ…2玉
チューブにんにく…適宜
チューブしょうが…適宜
パクチーペースト…適宜
白ワイン…250cc
カレーフレーク…100g
人参ライス
人参…1本
米…1合
材料はこんな感じ!
今回、豚バラブロックを使いましたが、結果そのミスチョイスのせいでお蔵入り寸前までいきました。結論は、豚肩ロースがオススメです。
赤身が多い方が良いです。
今回紹介するレシピの同じ面倒な手順を踏めば豚バラブロックでもいけます。
まずは豚肉を、切っていきます。
2cm幅くらいで切りました。
そしたら肉をボウルに移して
こちらの調味料を入れていきます。
肉とよく混ぜ合わせます。
結構お酢がキツそうに思えます。
混ぜたらラップして冷蔵庫で寝かせます。
最低3時間くらいかなぁ…。
色んなレシピを調べると一晩置くのがベストのようです。
その間に飴色玉ねぎを作っていきます。
まずは玉ねぎをスライスして…
鍋に、少量のオリーブオイルを入れ、にんにく、しょうが、パクチーを炒めていきます。
後はスライスした玉ねぎを炒めていきます。
焦がさないように動かしながら炒めます。
これくらいになったら大丈夫です。
今度は人参ライスを作ります。
人参の皮を剥いて…
後は窯の中の米に擦り下ろしていくだけ!
こんな感じ。
後は炊飯器にセットして普通に炊きましょう。
今日は、あまりじっくり漬ける時間が無かったので
3時間で冷蔵庫から出してしまいました。
先程の飴色玉ねぎにマリネした肉を入れます。
中火で炒めていきましょう。
ここで白ワインも足していきます。
グツグツ煮込みます。
このへんで少し嫌ーな予感がしてました。
15分〜20分程煮込んだら
今度はカレーフレークを入れていきます。
くまさん御用達のいつもの奴です。
うん、香りは良いし、カレーっぽいんだけど、ここで嫌な予感が確信に変わりました。
豚バラ肉の脂身がブルブルしてて、全然トロケて無いんです。
このまま食べたら胃もたれは確実。
むしろ脂がキツくて食べられない気がする…!!
よぎるお蔵入り。
角煮とかチャーシューで豚バラを使う時もそうですが、一番大事なのは脂抜きです。
脂身の多い部位をわざわざ使っているわけだから矛盾しているようですが、脂を落とすと、とても美味しい部分なんですよねー。
結果、少々強引ではありますが
炊けた人参ライスを器に盛り付けて
カレーを炊飯する方法を取りました。
水分足りなかったので、300ccの水を足しました。
これ、要は圧力鍋代わりと言う事です。
トロトロの角煮のようにしてしまえば食べやすくなりますからね。
急速炊飯で約30分後…
頼む…!!経験則でいけば大丈夫なはず…!!
あ!大丈夫そう!
肉を箸で確認したらトロトロだったのでむしろ美味しそう。
改めて盛り付け!!
本日は、左から
・ポークビンダルー
・大根の揚げびたし
・豆腐サラダ
以上です!
普段しないような大きな失敗をした割にちゃんと軌道修正できた気がします。
香りも良いです。
いざ実食!!
…
……
うぉー!!ちゃんと美味しいじゃん!!
酢の酸味はかなり角が取れてまろやかになってるものの、酸味の強いカレーです。
が!はちみつのおかげか、フルーティな酸味になっており、手間がかかった味がします。
豚バラの脂が多いのが逆に良かったのか、酸味の効いたルーとの相性はとても良いです。
角煮状の豚肉もとても美味しいです。
なんというか、元気になれるカレーです。
今回はかなり手こずりましたが、豚肉を肩ロースの赤身が多いものにして、酢に一晩ちゃんと漬ければ圧力鍋や炊飯器を使わずとも柔らかくホロホロのお肉で、しかもさっぱり食べられるものになるはずです!
何とか!人間より、美味しかったです!